ギャンブラーの心理と症状

心理

最初からではないでしょうが、病気が進んでくるとこのような心理になっていきます。

ギャンブル依存からの回復への道は・・・

1.家族は現金引出し機

ギャンブル依存症は、肉体的、精神的、社会的、霊的に人間が壊れる病気です。進行してくると親を親とは思っておりません。打出の小槌か何かと勘違いをして、困ればお金を何とかしてくれる人と思っているようです。今まで何回も繰り返し肩代わりをしてもらっていながら、いくら使ったのか振り返らないなど、親の辛い気持ちを理解しておりません。親はただの現金引出し機と思うようになります。

2.感情の上下

普段は感情を押し殺して良い人を演じており、感情が出る時には溜まったものが一気にあふれ出してきます。爆発した形しか出す事ができないのです。

3.後悔と罪悪感

何回も同じ事を繰り返して、親や妻とも約束をしており、自分でも何とかしたいと思いますが、なんともならずに繰り返しギャンブルや借金をして、後悔と罪悪感にさいなまれ、ギャンブルをさらにしなければならなくなります。

4. 問題は借金だと思っている

借金があるからギャンブルをしないと思っております。一発逆転して借金を何とかしなければならないと思っております。ようするに借金はギャンブルする理由になるのです。

5.自分は選ばれた人

彼らは時々大当たりをしますが、その時に自分は選ばれた人のように錯覚します。いつも自分は特別な人と思いたくて、優越感に浸っていたいのです。逆に言えば、劣等感が強いといえます。

6.何とかなる

いつも現実に直面する事を避けて生きています。現実を避けて「何とかなる」と思っています。今まで回りが何とかしたり、現実を避けて生きてこれたのです。

7.「まあいいか!」

何とかなると同じで、いつも現実を避けて生きるのが自分の生き方になっております。

8.お金の価値観が違う

妻には「大根が高い!」といいながら、自分は何百万円も借金をしています。ギャンブラーのお金の価値観は、私たちと違ってきています。ギャンブル以外のお金は勿体ないのです。

9.吸い込まれる

ギャンブル依存を長い間していると、それが生き方になり、ギャンブルが体に沁みこんでいます。しばらくギャンブルを止めていてもすぐに体が反応してしまい、いつの間にかパチンコ店に吸い込まれていきます。

10.コロコロと考え方が変わる

彼らの感情の上下が激しいと同じように、つい昨日泣いて約束したのに、もう、今日はギャンブルに行くのです。彼らの考えはコロコロと変わり、5分経つと考え方が変わります。今言った事とすぐに違うことをしても、彼らのは普通のことなのです。

11.光と音で落ち着く

彼らの体に沁みこんでいるギャンブルは、ギャンブルを止めていても信号機の光やネオンに反応してしまいます。パチンコ店のドアが開いたらすぐ反応して、吸い込まれいきます。

12.台の前が最高の居場所

どんな趣味や仕事をしても彼らの居場所はありません。パチンコ台やスロット台の前が一番の居場所です。どんなに温かい親や妻の愛情ある家庭も一番の居場所にはなりません。

13.借金を残す

家族は、「なぜ正直にあの時に全ての借金を言わなかったのか?」と思いますが、彼らは後ろめたい気持ちから全て言えません。 借金を残していれば、ギャンブルする理由を言えるのです。ギャンブルするために正直に言わないのです。 元々ギャンブラーはうそつきです。

14.葛藤には完敗

ギャンブル依存の人は、色々な葛藤がある時には全てギャンブルを選びます。病気が進むと、妻、仕事、家など自分の大切なものとギャンブルと葛藤しても必ずギャンブルを選びます。妻も仕事も家までも捨てて、ギャンブルを選ぶようになるのです。このようになると最後の段階になり、犯罪を犯して刑務所に入るか、自殺したりします。

15.離婚してくれと言う

これはかなり問題が進んだ状態です。ギャンブルをしたくて、仕事とか家庭とかが邪魔になります。煩わしい事からギャンブルに集中したいのです。 罪悪感から言う場合もあります。

16.心の中はいつも忙しい

ギャンブルや借金の事で頭の中は一杯です。借金の利子はいついつ払うとか、どこの台が良いとか頭の中は忙しいです。

17.自分を大きく見せる

いつも自分を誇大に見せようとします。カッコをつけたりします。大きく見せようとして、嘘をついたりギャンブルをします。

18.記憶喪失

彼らは負けたことや借金を何回も返済してもらっている事を忘れております。もう二度としませんと何回言った事でしょうか。何度繰り返しても懲りません

19.あせり

彼らはいつも何かに追われている状態です。借金にギャンブルに家族に追われているように、いつも何とかなると言いながら、何とかしなければならないとあせっています。

20.日光のサル

「見ザル、聞かザル、言わザル」という日光のサルになります。「現実を見ない」、「他人の話を聞かない」、「真実を言わない」これが彼らの病気です。

21.良い人を演じる

親や妻は「ギャンブルさえしなければ、良い息子(夫)です」と口を揃えて言います。こんな良い人がいるのかと思いますが、良い人をするためには「ギャンブル」が必要なのかと思います。彼らは「ジキルとハイド氏」です。

症状

こんな症状があらわれます。

借金(コントロール消失)

この問題は意志が弱くて、同じことの繰り返しをしているのではなくて、意思をコントロールすることができなくなってしまう病気です。意志が弱い人が親や妻に散々いわれてもやり続けるのは、意志の強い人と言えます。ギャンブルだけではなくて、いろいろなものがコントロールできなくなります。金銭、感情、暴力、アルコール、SEXなどもコントロール喪失になって行きます

風邪を引いて熱や咳が出るように、ギャンブル依存の人が嘘をつくのは病気の症状です。借金を取り繕うために、病気が進行するとどうしてこんな嘘をつくのかと思うことにも嘘をつきます。ギャンブラーは嘘をついて取り繕うために、さらに、嘘をついて、嘘で固めていきます。家族は何度約束させたり、契約をしたりしたと思いますが、全くの無駄です。むしろこの問題を進行させてしまいます。

一時的に止まる

一時的にギャンブルが止まることは良くあることです。親や妻は一時的に止まっているので安心したりしますが、今までの繰り返しで疑心暗鬼にもなっています。今は止まっているからギャンブル依存ではないとか、良くなっているとか言うことはありません。一度ギャンブル依存症になってしまった人は、治療をしない限り良くなりません。どんどん進行します。

肉体的に壊れる

ギャンブラーは仕事をするときにはきちんとして、まじめでよい父親をやっております。ギャンブルを夜遅くまでやって、仕事もきちんとやっていて、睡眠も食事もおろそかになります

精神的に壊れる

いつも都合が悪いと取り繕うために嘘を言ったり、逆切れしたりします。問題が進行してくるとイライラと落ち着きがなくなったり、ウツ的になったりします。実際に落ち込んでうつ病で病院にかかる人もいます。原因はギャンブルですから、病院に行っても直りません。逆に本人、家族や回りの人は、ウツだからギャンブルに走ってしまうのではないかと考えるようになってしまいます。

人間的に壊れる

問題が進行してくると、家族のお金に手をつけるようになり、子供の貯金や通帳までも盗むようになります。会社のお金に手をつける人もいます。学校の先生でしたら、クラブ活動などの預かったお金に手を出します。さらには人のお金を盗んだりして犯罪行為に走ったり、親や妻を脅して、脅すだけではなくて暴力をふるってまでお金を手に入れようとします。家族や仕事のことなどよりギャンブルが一番になり、ギャンブル以外のことに興味もなくなり、前述のように犯罪行為をしてまでギャンブルをするようになります。昔はギャンブル狂とは良く言ったものです。まさしく人間が狂って壊れていきます。

ギャンブラーの行きつく先

進行すると家族や会社よりもギャンブルを優先するようになり、人のお金を盗んだりして犯罪行為を犯して刑務所に行くか、自分のやったことの重大さに気づき、落ち込んで自殺をする人が多いです。場合によっては、家族がこんなに努力しても直らないと本人を殺したり、逆に保険金をかけられたりして、殺されたり、お金を出さないと家族に対してキレてしまい傷害事件になったりします。

施設案内

NPO法人ギャンブル依存ファミリーセンター
ホープヒル

〒241- 0826
神奈川県横浜市旭区東希望が丘133-1第3コーポラスC棟508号室
TEL&FAX:045-364-5289
営業時間:11:00~19:00
定休日:日・祝祭日
MAIL:mm.machida@nifty.com

家族教室 毎週土曜日10:30~12:00      場所:横浜市中希望が丘104-7 清和ハイツ101

Copyright (C) ホープヒル All Rights Reserved.