ギャンブル依存症とは

アメリカ精神医学会の診断基準では、ギャンブル依存症とは言わずに病的賭博(Pathological Gambling)と言っております。一般的には強迫的ギャンブル(Compulsive Gambling)という呼び方が多いようです。もっと大きく問題を捉えて問題賭博(Problem Gambling)という呼び方もあります。

診断基準は、簡単に考えるようにしております。
「借金をしてまでギャンブルをしたり、ギャンブルをすることによって、自分自身を苦しめたり、家族などの周りの人を苦しめること」。
それをギャンブル依存症(強迫的ギャンブル)と考えます。

進行性の病気

ギャンブル依存症(強迫的ギャンブル)は、進行性の病気です。最後に行き着く先は死か刑務所です。

幼い頃からガチャガチャ、お菓子に付いているカードなどから始まり、ゲームやゲームスロットと続き、ギャンブル性のあるものに慣れている下地があります。そうしてはじめてギャンブルにハマルのは、ビギナーズラックと言って大当たりをしてしまうのがきっかけになることが多いようですが、そうでない場合も多々あります。

最初は趣味程度で気晴らしでしていたギャンブルですが、だんだんとギャンブルをやる機会が多くなり、週末だけだったのが毎日のようにギャンブルをやるようになり、さらには借金までしてギャンブルをするようになります。ギャンブル をする機会が多くなるにつけ友人が減っていきます。他の趣味ははあまりしなくなり、もっぱらギャンブルが趣味になります。一時的に儲けることもありますが、トータルには赤字になりお小遣いの範囲では間に合わなくなり、サラ金などから借金をするようになります。同時に家のお金を持ち出したり、盗んだりするようになります。場合によっては、会社のお金に手をつけたりして、犯罪行為を犯してまでギャンブルをしようとします。
さらに進むと親など家族に借金を返済してもらっても、さらに借金をして家族や回りの人を苦しめます。借金の返済に困り仕事を辞めたり、行方不明や蒸発することもあります。そんな何度も返済してもギャンブルを繰り返す本人に巻き込まれて、家族は病気になっていきます。肩こり、頭痛、胃痛、ウツ病、不眠、イライラなどから内科や精神科にかかる事になる人もいます。本人よりも家族の方が先に病気になって行きます。本人は自分の問題を深刻に考えていないで、「のほほん」としております。家族のほうが深刻にこの問題を考えて病気になります。

前述のように、このような状態を繰り返していると犯罪行為で刑務所に入るか、ふと我に返った時に自分のしてきたことの重大さに気が付いて自殺する人が多いのです。

ギャンブル依存症とうつ

ウツがあると精神科にかかることが多いのですが、ギャンブル依存症の結果としてウツになる事が多く見られますが、まず、ギャンブルを止めてからしばらく様子を見て病院にかかるようにしないと、遠回りになります。ほとんどの精神科ではギャンブル依存症からくるウツと元々のウツを区別されないで治療されることが多いです。元々はギャンブルから来ているウツですから ギャンブル依存症を治療しないと治りません。
ギャンブル依存症の人がウツになるのは当然です。今まで自分のした事を振り返ってウツにならないほうがおかしいです。ウツになって当然です。

うつ病とギャンブル依存症の違い

ギャンブル依存症の人は、ウツとハイの状態が頻繁であり、気分が変わりやすいのが特徴です。本当のうつ病の人は、パチンコ店に行くのも億劫で行くことができません。うつ病の人のウツは長い期間ウツで沈んでおります。たとえギャンブルをしても、気分は変わりませんし、家の外に出る気もおきないと思います。9時になると家を飛び出してパチンコ店に行くような人は、とてもうつ病とは言えません。ただ、ギャンブルの結果うつ状態になっているのです。パチンコやスロットで大勝すればすぐに治ります。

ただ、病気が進むと、ギャンブルをしても楽しめなくなり、自分でもギャンブ ルをする事が苦しくなります。もちろん、家族も死にたいほど苦しめます。家族の方が先にウツになります。

施設案内

NPO法人ギャンブル依存ファミリーセンター
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